私はもともと、大手住宅メーカーや設計会社の下で住宅・店舗・オフィスなど新築やリフォーム工事を約30年してまいりました。
様々な工事をさせていただきながら、私が行きついたのは「モノ」より「ヒト」を大切にした工事を提案したいということです。
多くのお客様は、住宅・店舗などの新築やリフォームを考えるときに出来るだけコストを削りたいと考えます。大きな買い物ですから、高いものよりも安いもののほうに目が向くのは当然のことだと思います。
でも、よく考えてみてください。このような工事は、使用する建材の種類によって費用が大幅に変わるのです。
安い物には安い理由があり、高いものには高くならなければならない理由があるはずなのです。
戦後日本は、安価で大量に調達できる石油化学建材を使用し、多くの建物を作ってきました。これは戦後の国民生活をいち早く便利にし、そして、国の経済成長にもつながる良いことであったと私も思います。しかし、その事が昔の日本にあまりなかったアレルギー疾患やシックハウス症候群、そして、鬱などの心に病を引き起こす原因の一つであることも事実なのです。
子供の頃から石油化学建材で造った生活空間で暮らしてきた私たちの中には、それをあまり感じていない方も沢山いると思います。しかし、それは気づいていないだけで毎日の呼吸や食事から体内に確実に蓄積されていることは事実です。
したがって、すべての人が病気の予備軍でもあるということが言えるのです。
このことを考える時、今、国の経済や国民生活が安定した大量生産、大量消費が昔ほど必要でなくなっってきた現在、私たちは今まで培ってきた日本の誇る最先端の技術を利用して、人間本来の健康的生活空間を取り戻していくべきだと思います。化学物質は出来るだけ使わず、自然素材を使って最先端の生活空間を作っていくということは一見、相反するようですが便利さを捨てて、ただ昔に戻るのではなく、現代住宅のすぐれた枠組みの中にからだに優しい自然の素材をできるだけ取りこんでいく。そうした技術を生み出し、作ることがそこに住む方々の心と体に無理のない現代生活を実現できるはずだと私は思っています。
現在、一般的には無添加住宅は無添加食品などと同じで、新建材の住宅に比べ、初期の工事費は数割高めではあります。しかし、天然素材は正しくメンテナンスをすれば、新建材よりもいつまでも綺麗で長持ちします。また、今までアレルギー等で病院に通っていた人が行かなくなったらどうでしょう。旦那さんや子供さんの仕事や勉強の効率が上がったとしたらどうでしょう。こうした工事後の生活コストをトータルに考える時、私は決して高いものであるとは思いません。世の中が食品等、無添加への移行が進む中で住環境の無添加化も進めるべきではないでしょうか。
私の話に少しでも興味を持たれた方がいましたら、是非一度無添加住宅のショールームに足を運んでみて下さい。米のりを使った無垢の建具や家具、フローリング、天然石を使用したキッチン。天井・壁はすべて漆喰塗りです。化学物質を使用しない空間がどれほど心がリラックスし、ストレスが溜まりにくい生活をおくるのに適しているのかが分かると思います。
私達の仕事の進め方は、お客様の生活環境や体のことを第一に考え、よりお客様に適した素材や施工法を総合的に判断して、何度でも納得するまで提供してまいります。
そして、工事を通してお客様と末永くお付き合いをしたいと考えております。
平成29年12月
株式会社ライジングサン
代表取締役 森 貞博